
乳がんの薬物療法
乳がんの薬物療法について
当クリニックでは乳がんの薬物療法として、ホルモン療法と乳がん治 療に伴う骨粗しょう症治療を行っています。
患者さんが安心して治療や経過観察を継続できるよう、基幹病院の主治医と連携して対応いたします。

ホルモン療法について
乳がんと女性ホルモンの関係
乳がんには、がん細胞の増殖に女性ホルモンを必要とするものがあり、乳がん全体の約7割を占めています。このような女性ホルモンで増殖するタイプの乳がんに対しては、女性ホルモンの働きを抑える「ホルモン療法(内分泌療法)」の効果が期待できます。
手術後、長期間(2〜5年間、最近では10年間投与も報告されている)継続して治療することで、再発の予防効果が期待できます。
ホルモン療法の種類
ホルモン療法にはいくつかのアプローチがあります。患者さんの年齢、閉経状態、がんのステージやホルモン受容体の状況などによって、適切な治療を選択いたします。
ホルモン療法の副作用
ホルモン療法は、女性ホルモン(エストロゲン)を抑えることで効果を発揮するため、副作用として、更年期症状に似た症状が現れる場合があります。
ホルモン療法は長期にわたって継続する必要のある治療なので、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
乳がん治療に伴う骨粗しょう症治療
乳がん治療と骨粗しょう症の関係
乳がんのホルモン療法は、エストロゲンを抑制することでがん細胞の増殖を抑える治療法ですが、エストロゲンは骨の健康にも影響するため、骨粗しょう症のリスクを高める可能性があります。
特にアロマターゼ阻害薬と呼ばれるホルモン療法薬は、骨粗しょう症を引き起こしやすいことが知られています。そのため、ホルモン療法中は骨密度の測定を定期的に行い、必要に応じて骨粗しょう症の治療薬を使用するなど、対策が必要です。
超音波骨密度測定装置
当院は超音波骨密 度測定装置を導入しています。
超音波を用いた検査のため、X線被ばくのリスクがありません。
REMS法(Radiofrequency Echographic Multi-Spectrometry)という全く新しい測定方式を用いて推奨部位である腰椎と大腿骨を測定し、骨の健康状態を詳しく正確に把握することができます。


